<1/19夜〜1/20/2011 宇宙ヶ丘公園の人々>

慣れないキャンプだったこともあり、あまり眠れない。
テント内の会話は政治の話にまで及んでいました。
やはりじっとはしておれず、公園周辺を散歩します。




宇宙ヶ丘追跡所 <宇宙ヶ丘追跡所>

宇宙ヶ丘公園の坂を
少し下った所にある。
打ち上げたロケットの
位置を“追跡”する施設。



公園にはわずかでしたが、全国から来た猛者がいました。
すでに18日からテントをはっているらしい人がぐつぐつ鍋を煮ていましたし、
駐車場には本格的なキャンピングカーがあるかと思えば
ラーメン屋さんが使うような昔ながらのバイクもありました。
(ナンバーにあった地名は、三重県の地名でした。)

その中で夜に会ったのが、群馬から車を飛ばしてきた人。
いったい何時間かかったんだか・・。
岡山さんが、打ち上げを見るまで島で粘るつもりだと言うと
「(打ち上げの)予備日は2月までありますよ?」と笑って答えてました。
ロケットの話を楽しそうに語る様子を見てると
この人は本当に好きなんだな、ということがヒシヒシ伝わってきます。




ドラ <耳付き>

夜が明けて門倉岬へ続く道を
散歩してたら、ばったり。
岡山さんによると、海で使う
浮きではないか、とのこと。
なんで、そんなものが・・。



テントをものすごい苦労して畳んだ後、
キャンプ場の端で朝食の準備をしていた若者二人に声をかけました。
一人は大阪、一人は神戸から来たとのこと。
この後の予定が詰まっているので、今日帰らないといけないらしい。

正直、複雑でした。
気の毒だと思う気持ちもありますし
自分もこうなるかもしれないという不安もあります。

ロケット打ち上げの見学は、“賭け”と言えるかもしれません。
天気が悪くても、ロケット自体に問題が起きても延期。
一度延期されると、燃料を入れる前なら中2日、入れた後なら中5日程
間が空いてしまいます。(JAXAiで種子島のことを教えてくれた人より)

そして厄介なのは、一度で済まない時があるということです。
どんなに準備してきても、島に滞在できる時間を超えて延期されれば
駄目になってしまう。

見れるか、見れないか。気持ちが揺らぎます。




新さつま <鹿児島と種子島を結ぶ船>

宿をとるため、一旦、島の北の町
西之表に戻った自分は、別の宿を
とった岡山さんと別れ、一人で、
港を歩き回りました。

公園で会ったあの二人も
フェリーで帰ると言ってましたから
この船に乗ったかもしれません。




延期で残念な思いをした人がたくさんいる一方
実はこれがチャンスになった人もいました。

新しい打ち上げ予定日が、1月22日の土曜日になったため
平日に休みをとれない人たちにも
ロケットの打ち上げを見る絶好の機会がめぐってきたのです。

うちの弟もその一人。
打ち上げ当日に、種子島に渡ってくるらしいです。
打ち上げ予定時刻は14時37分57秒。
果たして間に合うんでしょうか?


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