<1/19/2011 出発の日>
いよいよ出発の日。
朝4時半ぐらいに起きてしまいました。
小学生の遠足よりテンション高いかも・・。
<機内より富士山を眺める> 東京から鹿児島へ向かう飛行機が 富士山の南を通る時に見えます。 たまたま機体の右側の席で、 良く見ることができました。 |
2時間で鹿児島なんて早いなあ、と思いながら港に向かうバスに乗る。
すると席の後ろから、それはそれは濃厚な宇宙話が聞こえてきます。
他にもスペースシャトルやNASAのロゴをつけた服の人や
大口径のカメラを持った人など、ロケットを見にきたと分かる人ばかりでした。
港で船を待つ間も、岡山から新幹線でロケットを見に来たという
おじいさんに話しかけられました。バイクで日本中行ってるとか、鹿の皮を
はいだりするとか、戦争育ちだからどこでも寝れる、とか早口の大阪弁で話す話す。
結局、昼食もまともにとらないまま、船に。
<船で種子島へ> トッピーという高速船に乗って 約1時間半。14時半頃、 種子島に渡ってきました。 見てのとおり雲が多く 天気はいまいち。すでに明日の 打ち上げは駄目なんじゃないだ ろうか、という気はしてました。 |
またバスに乗って、打ち上げ場のある南へ島を下る。
さっきの岡山のおじいさん(以降、岡山さんと呼びます。)がいて
何回も島に来たことがあるという名古屋の女性に、色々話しかけてました。
この人はいつもこんな調子なんだろうなあ。
島の北西部の海岸を下り、中央部を抜けて、南種子町に入る。
終点間近になって、岡山さんが運転手に聞きます。
「ロケットの見える場所はどこ?」
どうも降りる場所が分からない様子。
船着場でご縁があったので、見学場の一つである宇宙ヶ丘公園に
一緒に行こうということになりました。
<宇宙ヶ丘公園に立つH-Uロケット> もう20年くらいここに立っているん じゃないでしょうか。痛みが激しい。 奥に見える道を渡ると、ロケットの 打ち上げを見る場所にでます。 奥に黄と水色に塗られた展望台が あるのですが、そちらは老朽化のためか 閉鎖されてます。でも岡山さんは上って、 「おーよう見える〜」とか言ってました。 |
標高が高く、風が吹きすさぶ宇宙ヶ丘。
見学場から、ロケットが中に入っている四角い建物
VAB(大型ロケット組立棟)が薄く見えました。これで、ようやく目的地到着。
そろそろ日暮れが迫ってきたので、テントをはる。
今日の宿がとれていなかった自分は、最初からここに
泊まるつもりでした。しかし、岡山さんは本当にどこにでも寝れる性格らしく
トイレでダンボールを風除けに眠り始めました。たくましすぎる。
夜。冬の種子島は冷え込みます。
さすがに心配になったので、トイレに様子を見に行きます。
すぐに気づいて出てきた岡山さんに、ホッカイロを渡しました。
「ぬくいですか?」「ぬくいな〜」
おそらく、このホッカイロが暖かさへの欲求を目覚めさせたのか
一緒にテントで寝ることに。
19時30分。公園に延期のお知らせの放送が流れる。
延期は予想済みでしたが、今度の打ち上げ予定時間がいつに
なるか、気になります。帰るまでには、打ちあがって欲しい。